概要

当院は、川崎市の循環器救急患者に対する救急搬送及び診療実態に関する調査研究を行っています。

研究の背景

現在、我が国における死亡原因の中に占める循環器疾患の割合は、悪性腫瘍に次いで高いことが報告されており、東京・横浜を含む全国各地に置いては、各々の地域での実情に合った搬送システムが構築されています。川崎市でも地域の循環器救急疾患に対する迅速で適切な救急医療体制を確立していくことが必要であり、そのためには循環器救急疾患に対する医療実態の把握・検証が必要不可欠です。

目的

川崎市での循環器救急疾患に対する搬送、医療の実態把握のための調査研究です。

組織

本調査は川崎市CCUネットワーク参加8施設(川崎幸病院、川崎市立川崎病院、川崎市立多摩病院、関東労災病院、聖マリアンナ医科大学、聖マリアンナ医科大学東横病院、総合新川橋病院、日本医科大学武蔵小杉病院)が中心となり、川崎市内で循環器救急疾患を受け入れている病院が協力して行います。

調査方法

循環器救急疾患の受け入れ時に、救急隊が搬送した時の状態等についての情報を聴取し、入院後の情報とともに登録集計し、川崎市の循環器救急患者診療実態について調査・分析します。

本調査の結果より期待されること

川崎市における、循環器救急疾患に対する利用の実態を把握・検証し、問題点があれば改善のための方策を立てることで、今後の川崎市の循環器救急疾患に対する医療の改善・発展に寄与することになります。

倫理的配慮

この研究では、参加していただいた患者さんが誰であるかを明らかにする情報は含まれません。もしこの調査に、子自分の情報が使われることを拒否される場合にはお申し出下さい。その場合、あなたの診療情報は使用しませんし、拒否されても診療上不利になる事はありません。本調査研究の結果は、統計解析された結果として関連学会、関連医学誌、川崎市内科医会のホームページ等で公開いたします。

2013年10月  川崎市立川崎病院 病院長