令和4年度 川崎市立川崎病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,184 181 346 487 813 1,260 1,792 3,251 1,966 364
【定義】
◆集計期間内に退院した患者さんを年齢階級別(10歳刻み)に集計したものです。
◆年齢は入院日時点を基準にしています。

【解説】
令和4年度の当院の退院患者平均年齢は59.5歳です。新生児からご高齢の方まで幅広い年齢層の患者様の診療を行っています。
年代別では70歳代が最多で全体の27.9%(3,251名)を占めています。当院の基本理念の通り、地域の基幹病院として患者様の健康寿命延伸に貢献しています。また、高齢者の急性期医療だけでなく10歳未満の患者さんも10.2%(1,184名)を占めており、周産期母子医療システム中核病院、地域周産期母子医療センターとして、地域の周産期医療にも貢献しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心臓カテーテル法による諸検査 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 124 3.56 3.04 0.81% 70.51
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 経皮的針生検法 副傷病なし 116 2.79 3.05 0.00% 71.80
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 化学療法ありかつ放射線療法なし 副傷病なし 113 9.82 8.60 0.00% 69.86
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 110 4.82 4.26 0.00% 73.66
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 97 18.81 18.57 1.03% 71.09
【定義】
◆各診療科別に患者数の多い診断群分類(DPCコード)について、患者数や平均在院日数を集計しています。
◆DPCコードとは・・・当院は、DPC請求方式を採用しており、一入院ごとに「最も医療資源を投入した病名」+「診療行為」+「副傷病」に基づいたDPCコードを付与しています。
◆同じ疾患に対し複数の診療科で診療を行った場合も、最終的に退院した時点の診療科で集計しています。
◆患者数が10名未満の場合は、プライバシー保護のため掲載しておりません。

【内科】
狭心症に対する心臓カテーテル検査の患者、肺の悪性腫瘍に対する検査・化学療法の患者さんが多いです。
上位の疾患以外にも、心不全、脳梗塞、尿路感染症、糖尿病など、内科では幅広い疾患を取り扱っています。
狭心症では、検査だけでなくカテーテルを用いた冠動脈形成術も多く行っています。
また、小腸大腸の良性腫瘍疾患へのポリープ切除術も多く行っています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 小児食物アレルギー負荷検査 135 1.04 2.09 0.00% 2.70
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 119 6.91 5.89 0.84% 1.18
040100xxxxx00x 喘息 副傷病なし 113 6.91 6.05 0.00% 3.25
010230xx99x00x てんかん 手術なし 副傷病なし 108 1.82 7.33 0.93% 4.26
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 手術なし 71 5.23 6.13 0.00% 0.00
【小児科】
食物アレルギーに対する検査入院の患者が最も多く、日帰りでの検査対応が可能です。次いで、急性気管支炎、喘息と続きます。
当院は新生児・乳児から学童、重症患児の管理から検査入院(負荷試験、安静が必要な画像検査)まで対応しています。
南部小児急病センターとして、川崎市南部の救急一次医療として地域の中核を担っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 内シャント血栓除去術等 104 1.82 4.23 0.96% 68.89
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 副傷病なし 102 10.70 10.06 0.00% 69.27
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 79 4.65 4.59 0.00% 73.03
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 副傷病なし 66 4.33 5.18 0.00% 74.79
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 53 5.43 5.32 0.00% 34.40
【外科】
慢性腎不全等に対する手術患者が最も多いです。当該分類は全国の平均在院日数が4日程度であるのに対し、当院は1.82日であり、全国平均よりも入院期間が短いのが特徴です。
その他、肺や大腸、胃や肝臓などの悪性腫瘍に対する手術実績も多く有しており、地域がん診療連携拠点病院として川崎市のがん診療に貢献しています。
また、鼠経ヘルニアや閉塞性動脈疾患、虫垂炎への手術も多く実施しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 105 26.20 26.42 58.10% 81.19
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 脳脊髄腔造影剤使用撮影加算 63 3.00 2.62 0.00% 70.32
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 59 17.85 20.14 1.69% 67.17
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 53 3.79 4.86 0.00% 48.02
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術 前方椎体固定等 52 18.83 20.05 3.85% 70.42
【整形外科】
股関節大腿近位部骨折の患者数が最も多く、次に、脊柱管狭窄症、変形性股関節症と続きます。外傷による疾患の治療を中心とした整形外科ですが、手術だけでなく検査での診療実績も多くあります。
また、股関節大腿近位骨折の転院率が58.1%と他の診療科よりも高くなっていますが、これは、術後の患者さんの早期回復を目指して、リハビリを集中的に行う専門病院に移っていただいているためです。当院では、自院のみで治療を完結させるだけでなく、地域医療機関との連携することで切れ目のない医療提供を目指しています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 17 3.12 5.96 0.00% 26.00
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 14 2.93 2.90 0.00% 71.00
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 11 4.82 5.29 0.00% 49.27
160200xx02000x 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 副傷病なし 10 4.80 4.72 0.00% 33.10
080210xxxxxxxx ざ瘡、皮膚の障害(その他) - - 12.47 - -
【形成外科】
皮膚腫瘍に対する腫瘍摘出術を行う患者が最も多く、他にも眼瞼下垂や軟骨部の良性腫瘍などの治療をしております。
※「病院情報の公表」の集計条件に基づき、患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)の表記にしております。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010010xx9903xx 脳腫瘍 手術なし 化学療法なしかつ放射線療法あり 40 4.65 17.14 5.00% 67.80
010070xx9910xx 脳血管障害 手術なし 造影剤注入手技 動脈造影カテーテル法 21 3.00 3.23 0.00% 67.71
010010xx03x00x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 副傷病なし 21 23.57 20.55 0.00% 67.05
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 副傷病なし 20 8.75 11.85 10.00% 78.60
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 造影剤注入手技 動脈造影カテーテル法 18 3.00 2.95 0.00% 64.00
【脳神経外科】
脳腫瘍患者が最も多く入院しており、特に悪性脳腫瘍患者の割合が高いことが特徴です。悪性神経膠腫や悪性髄膜腫のほか、転移性脳腫瘍患者も多く、いずれも手術治療・放射線治療・化学療法を組み合わせた集学的治療を行っています。また、当院は高度脳神経治療センターを有しており、脳梗塞を発症早期から治療に取り組めるt-PA療法の診療体制も有しています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 体外ペースメーキング術 副傷病なし 27 6.22 9.89 0.00% 80.81
050130xx9900x0 心不全 手術なし 体外ペースメーキング術 心大血管疾患リハビリテーション料 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 - - 17.54 - -
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術等 体外ペースメーキング術 中心静脈注射 - - 21.78 - -
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 - - 10.62 - -
050050xx0111xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 心臓カテーテル法による諸検査 中心静脈注射 - - 26.75 - -
【心臓血管外科】
徐脈性不整脈患者に対する体外ペースメーキング術を行う患者が多いです。当該分類における当院の平均在院日数は6.22日と全国平均9.89日よりも短く管理されています。
※「病院情報の公表」の集計条件に基づき、患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)の表記にしております。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 182 4.35 5.98 0.00% 41.95
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 63 5.97 6.04 0.00% 45.08
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 56 2.98 3.02 0.00% 41.75
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 34 8.74 9.27 0.00% 47.76
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 30 8.87 10.48 0.00% 57.80
【産婦人科】
産婦人科では、子宮の良性腫瘍に対する手術実施が多いです。子宮頚・体部の悪性腫瘍は、子宮頚部切除術や化学療法を行っても1週間前後で退院されることが多いです。
表にあがっている分類の平均在院日数は、いずれも全国平均と同等か、全国平均よりも短い期間となっています。
なお、分娩も多く行っていますが、本集計の対象からは除外されており、本表には出ていません。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 53 4.94 4.67 0.00% 75.13
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 44 3.52 2.63 0.00% 70.59
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 縫着レンズを挿入するもの 20 4.55 5.80 0.00% 68.40
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 19 3.63 8.05 0.00% 48.42
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 手術あり 18 3.28 5.80 0.00% 66.39
【眼科】
白内障の患者が最も多く、片眼・両眼合わせて97名となっており、次に黄斑が続きます。
ともに水晶体再建術(眼内レンズ挿入術)や硝子体茎顕微鏡下離断術などを行ってます。
白内障の手術に関しては、外来でも実施しており、日帰りでの治療も行っています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
03001xxx0200xx 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 33 14.45 12.88 3.03% 71.33
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 25 8.44 6.81 0.00% 58.16
03001xxx99x31x 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 化学療法ありかつ放射線療法あり 副傷病あり 23 58.83 40.18 0.00% 67.96
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 22 5.68 6.23 0.00% 62.77
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 21 9.24 8.06 0.00% 57.19
【耳鼻咽喉科】
慢性副鼻腔炎のような耳鼻咽喉科疾患のみならず、上位にもあがっている頭頸部領域の腫瘍性疾患に対する専門的診療も数多く実施しています。
耳・鼻・のど(咽頭喉頭)にとどまらず、鎖骨から上の範囲で頭蓋・脳脊髄・眼球・歯を除いた、いわゆる「頭頸部」の広い範囲を担当しています。
他医療機関と連携を密にし、地域の基幹病院としての役割を果たすことを目指しています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 38 11.08 13.50 0.00% 69.76
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 27 8.04 9.25 0.00% 71.15
120030xx99x3xx 外陰の悪性腫瘍 手術なし 化学療法ありかつ放射線療法なし 11 4.36 6.80 0.00% 80.27
080005xx99x1xx 黒色腫 手術なし インターフェロン - - 8.13 - -
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 - - 7.29 - -
【皮膚科】
膿皮症や帯状疱疹の治療を多く実施しています。治療対象対象は皮膚疾患全般ですが、クリニックや診療所等では対応困難な検査や手術、入院を要する疾患を主として診療しています。
※「病院情報の公表」の集計条件に基づき、患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)の表記にしております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 前立腺針生検法 MRI撮影及び超音波検査融合画像によるもの 148 2.09 2.45 0.00% 71.07
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 副傷病なし 89 5.15 5.29 0.00% 64.15
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 56 7.54 6.85 0.00% 75.46
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 51 8.02 7.82 0.00% 75.10
110420xx02xxxx 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 48 3.88 4.11 0.00% 71.96
【泌尿器科】
前立腺の悪性腫瘍や尿管結石の患者が多くなっています。
前立腺の悪性腫瘍は針生検による検査入院だけでなく、多くの手術実績を有しており、ダヴィンチという手術支援機器を導入しています。
前立腺肥大症に対するTUR-P(経尿道的前立腺切除術)という内視鏡手術も徐々に件数が増加しています。
救急医学科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 副傷病なし 59 2.42 3.61 3.39% 37.41
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 副傷病なし 33 14.52 8.54 15.15% 62.36
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 副傷病なし 20 7.75 10.14 5.00% 55.75
170020xxxxxx0x 精神作用物質使用による精神及び行動の障害 副傷病なし 19 1.32 3.45 0.00% 41.42
160870xx99x00x 頸椎頸髄損傷 手術なし 副傷病なし 11 11.64 13.11 18.18% 62.64
【救急医学科】
救急医学科では、薬物中毒や頭蓋内損傷の患者数が多くなっています。
他にも外傷や体温異常、ショック状態の患者など幅広い救急患者を受け入れており、川崎市の救急医療に貢献しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 28 - 12 28 - 18 1 8
大腸癌 32 35 58 43 22 62 1 8
乳癌 27 23 - 13 - - 1 8
肺癌 100 38 87 285 33 151 1 8
肝癌 - - - - 13 18 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【定義】
◆集計期間内に退院した5大がんの患者を、UICCのTNMから示される病期分類ごとに集計しています。
◆延べ患者数を数えているため、集計期間中に繰り返し入退院を行った場合は、入院回数分をカウントしてます。
◆最も医療資源を投入した病名が疑い病名の患者は、除外して集計しています。
◆患者数が10名未満の場合は、プライバシー保護のため、-(ハイフン)で表示しています。本ページのその他の指標も同様の処理をしています。

【解説】
当院の令和4年度の初発と再発を合わせた5大癌症例数は1,173件です。中でも肺癌が59.2%(694名)と最も多く、その他の癌疾患についても幅広く診療を行っています。再発については、肺癌の患者数が他の癌と比べて多くなっていますが、これは化学療法などの治療のために繰り返し入院されている方の影響によるものです。いずれの疾患も、内科や放射線科などが連携し、安全で積極的な治療に努めています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 39 16.31 72.13
重症 17 16.18 79.65
超重症 14 24.43 83.79
不明 - - -
【定義】
◆入院契機病名および最も医療資源を投入した病名のICD10コードが、J13~J18の患者を対象に、重症度ごとの患者数等を集計しています。
◆ICD10コードが、J13~J18とは、以下の病名を指します。
  J13:肺炎レンサ球菌による肺炎、J14:インフルエンザ菌による肺炎、J15:細菌性肺炎、
  J16:その他の感染病原体による肺炎、J17:他に分類される肺炎、J18:病原体不詳の肺炎
◆「成人市中肺炎」における「成人」とは、18歳以上を指します。
◆「成人市中肺炎」における「市中肺炎」とは、普段の生活の中で罹患した肺炎を指します。
◆重症度は市中肺炎のガイドラインによる重症度分類システム(A-DROP)により分類しています。5点満点で1項目に該当すれば1点、2項目に該当すれば2点。
 1.男性70歳以上、女性75歳以上 2.BUN 21mg以上または脱水あり 3.酸素飽和度90%以下 4.意識障害あり 5.血圧90mmHg以下

【解説】
重症度の考え方は、重症度分類システム(A-DROP)の5項目が1つも該当しなければ軽症、1項目または2項目が該当すれば中等症、3項目該当が重症、4~5項目該当またはショック状態では超重症という学会の診療ガイドラインに則しています。
当院では中等症の患者数が最も多いです。また、高齢になると重症化しやすく、平均在院日数も長期化しやすい傾向が見受けられます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 111 28.33 74.13 28.83%
その他 11 30.18 64.36 36.36%
【定義】
◆脳梗塞の患者数や平均在院日数等を集計しています。

【解説】
当院での脳梗塞の患者は122名で、その平均在院日数は28.5日、転院率は29.5%となっています。
当院は高度脳神経治療センターとして、脳梗塞を発症早期から治療に取り組める体制を構築しています。生命予後・機能予後の大きな改善を目指して治療を行い、また、急性期治療後にリハビリ等の治療を継続的に受けられるように地域の医療機関との連携にも注力しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術長径2cm未満 105 2.98 2.67 0.95% 71.34
K5463 経皮的冠動脈形成術その他のもの 58 1.00 2.69 0.00% 71.93
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 57 1.75 3.96 1.75% 59.82
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術その他のもの 46 1.74 5.35 2.17% 73.89
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 45 27.16 29.09 37.78% 76.69
【定義】
◆診療科別、手術の術式ごとに平均術前日数、平均術後日数等を集計しています。
◆一入院中に複数の手術を行っていても、主たる手術のみをカウントしています。
◆退院診療科を基準に集計しているため、この集計での診療科が、必ずしも手術実施診療科とは限りません。
◆輸血や創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術などの軽微な手術は集計対象外としています。
◆術前日数は、入院日から手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は手術日(手術日当日は含まない)から退院日までの日数を指します。
◆患者数が10名未満の場合は、プライバシー保護のため掲載しておりません。

◆内科では、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術の実施患者が105名で最も多いです。
平均術前日数は3.0日、平均術後日数は2.7日で、平均在院日数は概ね6日前後となっています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術初回 101 0.38 0.61 0.99% 68.88
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 90 1.26 6.48 0.00% 63.28
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 80 1.79 2.26 1.25% 74.76
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 56 1.05 2.09 0.00% 62.29
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 54 0.44 4.04 0.00% 34.81
◆外科では、経皮的シャント拡張術・血栓除去術の実施患者が101名と最多で、次いで腹腔鏡下胆嚢摘出術、四肢の血管拡張術・血栓除去術となっています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術肩、股、膝 146 1.44 16.01 9.59% 71.16
K0461 骨折観血的手術肩甲骨、上腕、大腿 94 1.81 15.26 39.36% 69.48
K0462 骨折観血的手術前腕、下腿、手舟状骨 68 1.59 6.41 5.88% 55.34
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)椎弓形成 57 2.49 14.40 12.28% 70.23
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)後方椎体固定 49 1.86 14.84 4.08% 70.20
◆整形外科では、人工関節置換術の実施患者が最も多く、146名です。
整形外科は、他診療科と比べて転院率が高いですが、これは地域の医療機関と積極的に連携して切れ目のない医療を提供し、早期の機能改善を図っているためです。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術眼瞼挙筋前転法 12 0.50 1.33 0.00% 72.67
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 10 0.90 2.70 0.00% 48.50
K0064 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)長径12cm以上 - - - - -
K427 頬骨骨折観血的整復術 - - - - -
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術単純切除 - - - - -
◆形成外科では、眼瞼下垂症手術や四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術を実施しました。
※「病院情報の公表」の集計条件に基づき、患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)の表記にしております。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術その他のもの 38 6.89 27.13 10.53% 65.55
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 27 0.26 6.89 11.11% 78.15
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)脳内のもの 14 1.21 51.43 78.57% 62.21
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 13 5.46 13.69 7.69% 73.92
K1781 脳血管内手術1箇所 10 1.10 19.60 20.00% 67.00
◆脳神経外科では、頭蓋内腫瘍摘出術を実施した患者数が38人と最も多くなっています。次いで慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術、頭蓋内血腫除去術となっています。
脳神経外科は、他の診療科と比較して転院率が高いですが、これは地域の医療機関と連携してリハビリを提供し、早期の機能改善を図っているためです。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K597-2 ペースメーカー交換術 19 1.21 1.00 0.00% 81.11
K5972 ペースメーカー移植術経静脈電極の場合 - - - - -
K5612イ ステントグラフト内挿術1以外の場合胸部大動脈 - - - - -
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術2吻合以上のもの - - - - -
K5551 弁置換術1弁のもの - - - - -
◆心臓血管外科では、ペースメーカー交換術の実施患者が19名と最多です。
※「病院情報の公表」の集計条件に基づき、患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)の表記にしております。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)腹腔鏡によるもの 98 0.98 4.02 0.00% 43.34
K8732 子宮鏡下子宮筋腫摘出術その他のもの 97 0.99 0.99 0.00% 40.57
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 71 1.00 4.17 0.00% 50.32
K877 子宮全摘術 32 1.13 7.28 0.00% 51.19
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 32 1.00 3.97 0.00% 38.16
◆産婦人科では、卵巣のう腫に対する子宮附属器腫瘍摘出術が最も多く、98人です。次いで子宮粘膜下筋腫に対する子宮鏡下子宮筋腫摘出術が多いです。
安全性を重視した低侵襲な手術治療を提供し、短期入院での治療を目指しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術眼内レンズを挿入する場合その他のもの 81 1.06 2.32 0.00% 74.27
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術その他のもの 39 0.79 2.10 0.00% 64.10
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術網膜付着組織を含むもの 31 0.94 2.42 0.00% 69.00
K2762 網膜光凝固術その他特殊なもの(一連につき) - - - - -
K281 増殖性硝子体網膜症手術 - - - - -
◆眼科では、白内障に対して行われる水晶体再建術(眼内レンズを挿入するもの)が81名と最も多いです。
平均術前日数は1.1日、平均術後日数は2.3日で、平均在院日数は概ね4日となっています。
※「病院情報の公表」の集計条件に基づき、患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)の表記にしております。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3932 喉頭腫瘍摘出術直達鏡によるもの 30 1.53 7.37 3.33% 71.43
K3772 口蓋扁桃手術摘出 25 1.00 5.12 0.00% 25.32
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 22 1.32 3.64 0.00% 63.41
K4571 耳下腺腫瘍摘出術耳下腺浅葉摘出術 15 1.33 4.93 0.00% 55.80
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 13 0.23 3.92 0.00% 35.85
◆耳鼻咽喉科では喉頭腫瘍摘出術の実施が30人と最多です。他にも口蓋扁桃手術(摘出)や内視鏡下鼻・副鼻腔手術に加え、咽頭や甲状腺なの悪性腫瘍手術に対する手術も実施しています
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術単純切除 15 0.27 6.27 0.00% 76.07
K013-21 全層植皮術25c㎡未満 - - - - -
K0022 デブリードマン100c㎡以上3,000c㎡未満 - - - - -
K0064 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)長径12cm以上 - - - - -
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)長径4cm以上 - - - - -
◆皮膚科では、皮膚悪性腫瘍切除術を実施患者が15名と最多です。
※「病院情報の公表」の集計条件に基づき、患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)の表記にしております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術経尿道的手術電解質溶液利用のもの 101 1.53 4.42 0.00% 74.20
K7811 経尿道的尿路結石除去術レーザーによるもの 82 1.28 2.89 0.00% 63.56
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 71 1.15 2.54 2.82% 72.49
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 44 1.50 8.95 0.00% 69.86
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 29 1.93 7.24 0.00% 71.28
◆泌尿器科では、膀胱癌に対する膀胱悪性腫瘍手術が101人と最多で、平均術前日数は1.5日、平均術後日数は4.4日となっています。その他尿管結石や前立腺癌などを中心とした診療実績があります。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 15 0.13%
異なる 50 0.43%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 31 0.27%
異なる - -
【定義】
◆この指標は、医療の質の改善に資する指標として、播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、処置・手術等の合併症について、患者数および発生率を集計しています。
◆「入院契機が同一」とは、入院時傷病名と退院時傷病名が同じで一入院を通してその治療に専念し、診療報酬算定請求も同じ病名でなされた場合を指します。「異なる」は、入院中の病態の変化により、入院時傷病名と、最も医療資源を投入した傷病名が異なる場合を指します。

【解説】
手術・処置等の合併症とは、人工透析のシャント機能不全や人工関節脱臼等の初回治療後の長年の経過により引き起こされているものが含まれます。当院では、この発生率が0.3%未満になっています。他院での治療後に発症した患者様の治療にも対応できる診療体制を整備しています。
更新履歴
2023.9.28
「2022年度病院指標」を公開しました。
2022.9.27
「2021年度病院指標」を公開しました。
2021.9.27
「2020年度病院指標」を公開しました。
2020.9.28
「2019年度病院指標」を公開しました。