概要
病理診断科は、2019年度より正式な科組織として発足いたしました。業務内容は検査科病理の時代と同様で、病理組織学的診断、細胞診断、術中迅速診断、および病理解剖です。免疫組織化学的解析も積極的に取り入れており、常に迅速かつ精度の高い病理診断を心がけています。慶應義塾大学病理学教室および関連施設からの応援を頂いて診断にあたっております。難解症例は、その道の専門家の病理医等にコンサルトしています。
診療科の特色
組織診断
組織診断(組織診)は、日本病理学会認定の病理専門医が行っています。組織診で扱う検体には、生検材料(内視鏡的パンチ生検、乳腺や前立腺等の針生検、その他の切除生検等)、手術材料などがあります。臨床検査技師(検査科所属)との共同作業です。細胞診断
細胞診断(細胞診)は、日本臨床細胞学会認定の細胞診専門 医及び細胞検査士が行っています。細胞診には、
・剥離細胞診…生体の一部から剥がれ落ちた細胞を回収して標本を作製する。
例)尿・喀痰・婦人科擦過検体・気管支擦過、胸水、腹水など
・穿刺吸引細胞診…病変部に直接注射針を刺入して採取した少量の組織から標本を作製する。
例)乳腺、甲状腺など などの種類があります。
術中迅速診断
手術中に摘出された材料が良性か悪性か、癌が取りきれているか、転移の有無などを、手術中に検査することを術中迅速診断といいます。主に組織診ですが細胞診もあります。所要時間は組織診では15~30分程度、細胞診では40分程度です。手術室との直通の搬送機で運ばれた検体から、臨床検査技師が迅速に標本を作製し、診断した後に、直接手術室へ結果を電話報告します。
病理解剖(剖検)
亡くなられた患者様の全身の組織診断をさせていただきます。医療連携について
普段は近隣の先生方と直接お話する機会は殆どございませんが、ご紹介頂いた患者さんの診断を行うことで、微力ながら地域医療に貢献したいと考えています。ご質問などがあれば対応させて頂きますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
医師紹介
診療実績
2022年 | 2023年 | 2024年 | |
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組織診 | 6407 | 6663 | 6594 |
うち術中迅速 | 252 | 236 | 219 |
細胞診 | 6359 | 6112 | 6067 |
うち術中迅速 | 1 | 0 | 2 |
病理解剖 | 11 | 8 | 12 |